Ver. 3.0

空飛びラボ日記 辺境編

ズルい男の話

少し前だけど、抜けない小骨のような、ちょっと嫌な話を小中学校の同級生から聞きました。

上野で飲む我ら

そういえば中学生の頃に告白ごっこみたいなものが流行った事があって、放課後ほとんど話したこともない女の子に呼び出され、女子数人に囲まれた中で告白され、あれは本当に嫌だったと一人が言い出し、その流れで「空ネコって中学時代は誰が好きだったの?Aとか?」と振られたのです。Aは文武両道の上、生徒会長にも選出された優等生で人気はあったのでしょうけど私の好みではなかっただけでなくむしろかなり嫌いなタイプだったので、「いや有り得ないよ。むしろあいつ嫌いだったな。私が好きだったのはねー(何人かいるけど)B君とかC君」「え?だれだっけ?」男どもの記憶にありませんでした 笑

Aが優秀なやつだったのは間違いないのだけど、何か冷たいというか選民意識が強いような感じがして、嫌な奴と私は思っていたのです。住んでいた官舎と通っていた塾が一緒だった関係上、互いによく知っている関係といえばそうだったけど、なんか水が合わないという感覚は互いに持っていたように思います。私に誰が好きだったのと聞いた友人(当時いわゆる不良学生)も「確かにあいつ嫌味な野郎だった」と同意していました。

で、ここから聞いた話に私はびっくりしてしまったのですが、同級生にDちゃんという私も一年だけ同じクラスになった女の子がいて、彼女がAのことをものすごく好きだったというのです。Dちゃんは可愛い感じの美人で明るくて、ちょっとぽっちゃりしてて運動も勉強も特別得意なものはないという、まぁ普通の女子中学生だったと思いますが、私とは塾が一緒だったのでそこで良く話していて記憶に残っていました。ただ、DちゃんがAを好きだったというのは初耳でした。なんとなく私の記憶にあるDちゃんの好みとAはかけ離れているように感じたので、聞いた時は驚いたのですが男子の間では知れ渡っていた話のようでした。当然Aも知っていたようです(告白したってことなのかな)。

まぁ中学生当時の話だけなら驚くことでもありません。問題はここから。Dちゃんは今でもAが好きらしいのです。それだけでなら(驚いたけど)私にはAの魅力はさっぱり分かりませんが、純愛だねーで済むんです。しかし!今や既婚者で関西で暮らしているAが出張で東京に来た時に(頻繁に来るらしい)いまだ独身のDちゃんを呼び出しているというではないですか。それも、なんとも姑息なことに絶対に二人では会わないのだとか。まず、同じ部活で仲が良かった女性(その彼女は既婚)に「飲もう」と声をかけ、「二人きりじゃなんだからDも誘ってよ」と言うらしいです。

Dちゃんが今も自分を好きな事を自覚してて呼ぶんです。嫌な男だなぁ!やっぱヤな奴だった!!

「それってどうなの?自分のこと好きな女を呼んでオアズケ喰らわせてってのを何十年もやってるってこと?!許せん!!」と怒る私に、この話を私と同様初めて聞いた別の友人も「弄んでるんな、ひでぇな」と呆れていました。

この話にはオチはなく、リスクマネジメントを完璧にしながら女心を弄んでいるクズ野郎!くそーなんかギャフンと言わせる方法はないの?!って私が怒っているだけなのですが、Dちゃーん、呼び出されても心を鬼にして行くなよ〜 涙、と思いました。

おわり